神魂神社(かもすじんじゃ)は島根県松江市大庭町に鎮座する古社で、主祭神として伊弉冊大神(いざなみのおおかみ)、配祀神として伊弉諾大神(いざなぎのおおかみ)を祀る。地元では「神魂さん」や「大庭の大宮さん」と親しまれている。
社伝では出雲国造家の祖である天穂日命が創建したと伝えられる。古代出雲国造家と深い関係を持つ神社であり、神火相続式など重要な祭祀とも関わってきた。
現在の本殿は1583年(天正11年)に再建されたもので、出雲地方特有の「大社造」を今に伝える現存最古の遺構とされる。出雲大社本殿より古い形式を残しており、日本の神社建築史上きわめて重要な存在である。
本殿は1900年に旧国宝、1952年に現行法による国宝に指定された。規模こそ出雲大社より小さいが、神社全体には古社ならではの静謐な空気が漂い、出雲信仰の原風景を感じることができる。
文化財



巡礼の記録
2026年8月1日
松江駅からバスでかんべの里へ向かった。終点から歩いて5分ほどで神魂神社に到着する。
鳥居をくぐり、緩やかな石段を上る。途中にある手水鉢が美しい。
手水鉢も柄杓も竹で作られていて、とても素朴だが、この神社の雰囲気によく合っている。


そこから右手側の少し急な石段を上ると本殿が見えてくる。
神魂神社の本殿は面白い造りをしている。
国宝でありながら決して大きくはない。しかし高床式の構造や太い柱には独特の迫力がある。
本殿内部をうかがうことはできない。
ただ、授与所で購入した絵葉書を見ると、内部には狩野山楽や土佐光起による鮮やかな壁画や扉絵が描かれているらしい。
祭礼の日にしか見ることのできない世界だと思うと、ますます興味をひかれた。
参拝を終えた後は八重垣神社へ向かって歩いた。
途中ですれ違う高校生たちが、皆そろって大きな声で
「こんにちは!」
と挨拶してくれる。
こちらも自然と挨拶を返した。
ユニフォームを見ると「立正大淞南」と書かれていた。
後日、甲子園を観ていたとき、その立正大淞南高校が島根県代表として出場していることを知った。
あの日元気よく挨拶してくれた生徒たちかもしれないと思いながら応援したが、惜しくも敗退してしまった。
神魂神社そのものも印象的だったが、松江の町で交わした何気ない挨拶もまた、この日の巡礼の思い出として心に残っている。





基本情報
| 名称 | 神魂神社(かもすじんじゃ) |
|---|---|
| 所在地 | 島根県松江市大庭町563 |
| 主祭神 | 伊弉冊大神 |
| 配祀神 | 伊弉諾大神 |
| 社格 | 旧県社 |
| 拝観料 | 無料 |
| 電話番号 | 0852-21-6379 |
| 参拝時間 | 終日参拝可能 |
| 御朱印 | あり |
| 駐車場 | 無料駐車場あり |
| アクセス |
JR松江駅から車で約15〜20分 松江市営バス「風土記の丘入口」付近から徒歩約10分 |