出雲大社は島根県出雲市に鎮座する日本屈指の古社で、祭神は大国主大神である。出雲国一宮として知られ、旧社格は官幣大社。現在も全国の出雲大社系神社の総本宮として篤い信仰を集めている。
創建は神話の時代にさかのぼるとされ、『古事記』『日本書紀』には国譲り神話とともに壮大な宮殿が建てられたことが記されている。古代の本殿は現在よりはるかに巨大であったと考えられている。
現在の本殿は1744年(延享元年)の造営によるもので、日本最古の神社建築様式である「大社造」の代表例として知られる。高床式の構造と力強い柱組みが特徴で、神社建築史上極めて高い価値を持つ。
旧暦10月には全国の神々が出雲に集うとされ、「神無月」を「神在月」と呼ぶ土地柄でも有名である。神在祭には全国から多くの参拝者が訪れる。




文化財
巡礼の記録
2026年8月1日
東京駅から高速バスに乗り、朝8時20分に出雲大社へ到着した。
勢溜の大鳥居をくぐり、参道を進む。
出雲大社の参道は下り坂になっている。京都の泉涌寺を思い出す。祓橋を渡ると銅鳥居が現れ、その先に大きな拝殿が見えてくる。
境内にはあちらこちらにウサギの像が置かれている。因幡の白兎の神話を思い出しながら歩くのも楽しい。



拝殿に近づくと、まず目に飛び込んでくるのは有名なしめ縄である。
写真では何度も見ていたが、実物はやはり大きい。
その迫力にしばらく見上げてしまった。
拝殿の奥には瑞垣に囲まれた御本殿が鎮座している。
日本神話の中心にいる大国主大神を祀る場所だと思うと、自然と背筋が伸びる。
さらに西側へ回ると神楽殿がある。
こちらの大しめ縄は拝殿のものよりさらに大きく感じた。
国内最大級といわれるだけあって、近くで見ると圧倒される。
神楽殿はドラマ『VIVANT』で、憂助の両親である卓(林遣都)と明美(高梨臨)の結婚式のシーンが撮影された場所でもある。そのため少し特別な気持ちで眺めていた。
到着したのは朝だったが、それでも参拝者は絶えることなく訪れていた。
しかしこれが神在月ともなれば、全国の神々が集まるとされる出雲最大の季節である。
きっと今とは比べものにならないほど多くの参拝者で賑わうのだろう。
神話の世界と現代が自然につながっている。
出雲大社は、そんな不思議な感覚を味わえる場所だった。
基本情報
| 名称 | 出雲大社(いずもたいしゃ) |
|---|---|
| 所在地 | 島根県出雲市大社町杵築東195 |
| 主祭神 | 大国主大神 |
| 社格 | 出雲国一宮・旧官幣大社・別表神社 |
| 電話番号 | 0853-53-3100 |
| 拝観料 | 無料 |
| 公式HP | https://izumooyashiro.or.jp/ |
| アクセス |
一畑電車 出雲大社前駅から徒歩約10分 JR出雲市駅から路線バス約25分 |
| 御朱印 | あり |
