深大寺 銅造釈迦如来倚像
東京都調布市の深大寺に伝わる国宝。 飛鳥時代後期に制作された銅造の釈迦如来像であり、東日本に伝来した数少ない白鳳仏の代表作として知られる。
概要
深大寺の銅造釈迦如来倚像は、飛鳥時代後期(白鳳時代)に制作された金銅仏である。 関東地方に伝わる数少ない白鳳仏の一つであり、若々しい面貌と流麗な衣文表現によって知られる。 現在は深大寺釈迦堂の本尊として安置されている。
基本情報
| 正式名称 | 銅造釈迦如来倚像 |
|---|---|
| 寺院名 | 深大寺 |
| 所在地 | 東京都調布市深大寺元町5-15-1 |
| 時代 | 飛鳥時代後期(白鳳時代・7世紀後半〜末) |
| 文化財指定 | 国宝 |
| 大分類 | 如来 |
| 詳細分類 | 釈迦如来 |
| 材質 | 銅造(金銅仏) |
| 像高 | 83.9cm |
| 座高 | 59.3cm |
| 形式 | 倚像 |
釈迦如来とは
釈迦如来は仏教を開いた歴史上の人物である釈迦を仏として表した存在である。 仏教における教えの源であり、多くの寺院で本尊として信仰されている。
本像のように椅子や台座に腰掛ける姿を表した仏像を「倚像」という。 倚像は古代東アジア仏教美術に特徴的な形式であり、日本では作例が限られている。
歴史
深大寺の創建は733年と伝えられるが、本像はそれ以前の飛鳥時代後期に制作されたと考えられている。
1909年、元三大師堂の須弥壇内部から発見され、美術史研究者の注目を集めた。 その後、白鳳仏の優品として高く評価され、旧国宝、重要文化財を経て国宝に指定された。
2017年には国宝指定を受け、東日本に伝来した最古級の国宝仏像として広く知られるようになった。
評価
深大寺の銅造釈迦如来倚像は、東日本に伝来した白鳳仏の代表作として知られる。
明るい表情、少年を思わせる面貌、流麗な衣文表現には白鳳仏特有の若々しさと洗練された造形感覚がよく表れている。
作風や鋳造技法には、法隆寺夢違観音像や旧新薬師寺香薬師像との共通点が指摘されており、白鳳時代金銅仏研究における重要作品と位置付けられている。
なぜ国宝に指定されたのか
白鳳仏の特色をよく示す代表的な金銅仏であり、高度な鋳造技術と優れた保存状態を備えている。
また、東日本に伝来した数少ない白鳳仏であり、日本古代仏教美術を理解する上で極めて重要な作品として国宝に指定された。
見どころ
倚像という珍しい形式
椅子に腰掛ける姿で表された釈迦如来像であり、日本では珍しい形式である。
若々しい顔立ち
明るく穏やかな表情は白鳳仏特有の魅力を示している。
流麗な衣文
身体に沿って流れる衣文には白鳳彫刻の洗練された表現を見ることができる。
白鳳仏の造形
若々しい面貌と優美な衣文表現は白鳳仏を代表する特徴である。
鑑賞ポイント
- まず倚像という珍しい形式に注目する。
- 顔の表情を観察し、白鳳仏特有の若々しさを感じる。
- 胸から脚部へ流れる衣文の線を追う。
- 金銅仏ならではの質感を確認する。
- 同時代作品との共通性を意識しながら見る。
- 東日本に伝来した希少な白鳳仏という歴史的価値を踏まえて鑑賞する。
国宝指定されている釈迦如来(全8件)
拝観情報
| 寺院名 | 深大寺 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都調布市深大寺元町5-15-1 |
| 最寄駅 | 京王線 調布駅 |
| 公開場所 | 釈迦堂 |
| 公式サイト | 深大寺公式サイト |
