春日大社 [奈良県奈良市]

春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良県奈良市の春日山麓に鎮座する神社で、全国約3,000社ある春日神社の総本社である。奈良時代の神護景雲2年(768年)に創建され、藤原氏の氏神を祀る神社として栄えた。現在は世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つに登録されている。

創建は、平城京の守護と国家の繁栄を願い、武甕槌命を茨城県の鹿島から迎えたことに始まる。その後、経津主命、天児屋根命、比売神の四柱の神々を祀り、朝廷や貴族から篤い崇敬を受けた。

境内には鮮やかな朱塗りの社殿が建ち並び、御本殿は日本独自の神社建築様式である春日造の代表例として知られる。また、背後に広がる春日山原始林は神域として千年以上守られてきた貴重な自然遺産であり、国の特別天然記念物にも指定されている。

春日大社の象徴として有名なのが、境内に点在する約3,000基もの石燈籠と釣燈籠である。古くから皇族や武家、庶民によって奉納されてきたもので、毎年2月の「節分万燈籠」と8月の「中元万燈籠」ではすべての燈籠に灯がともされ、幻想的な光景が広がる。

また、主祭神の武甕槌命が白鹿に乗って奈良へ来たという伝説から、鹿は神の使いとされている。奈良公園に生息する鹿たちは春日大社の神聖な存在として大切に守られ、多くの参拝者に親しまれている。

春日大社は、1300年以上の歴史を受け継ぐ奈良屈指の古社であり、美しい朱塗りの社殿、神域の森、そして数千基の燈籠が織りなす景観によって、日本の神社文化と信仰の伝統を今に伝えている。

文化財

国宝 建築物 本殿(第一殿・第二殿・第三殿・第四殿)
重文 建築物 南門
重文 建築物 中門・御廊
重文 建築物 回廊
重文 建築物 幣殿
重文 建築物 舞殿
重文 建築物 直会殿
重文 建築物 竈殿

基本情報

名称 春日大社(かすがたいしゃ)
所在地 奈良県奈良市春日野町160
創建 768年(神護景雲2年)
祭神 武甕槌命
経津主命
天児屋根命
比売神
社格 旧官幣大社・勅祭社
特徴 全国春日神社の総本社・藤原氏の氏神・葵祭ゆかり
世界遺産 古都奈良の文化財(構成資産)
国宝 本殿(第一殿・第二殿・第三殿・第四殿)
重要文化財 南門
中門・御廊
回廊
幣殿
舞殿
直会殿
竈殿
着到殿
内侍門
清浄門
酒殿
宝庫
若宮社本殿
十八所社本殿
榎本神社本殿
水谷神社本殿
林檎の庭 ほか
天然記念物 春日山原始林(特別天然記念物)
御朱印 あり
拝観料 境内自由(御本殿特別参拝は有料)
駐車場 あり
アクセス 近鉄奈良駅から徒歩約25分、または奈良交通バス利用
公式HP https://www.kasugataisha.or.jp/
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